そうだ、日光へ行こう 2018.9

日光の四季の移ろいが好きで、今まで数えきれないほど日光へは出向いているのですが、
日光に宿泊するのは今回が初めて!
長距離を運転するので、何時もなら帰りの時間や体力消耗を気にするところですが、
それがありません。ということで、ここぞとばかりに、私のお気に入りの場所へ案内しょうと思っておりました。
しかし、同伴する姉が急激に体力を落としてしまっていること、
おまけにこのそぼ降る雨、濡れると意外と冷たい!ので、訪問先を絞込みました。
明治の館
ランチは、西洋料理 明治の館で。
このレストランは、日本における蓄音機の父と呼ばれる
アメリカ人F.W.ホーン氏の別荘だったのもが、
昭和52年に「西洋料理 明治の館」としてオープン、
平成18年に明治を代表する建物として有形文化遺産に登録されたそうです。
石造りの洋館レストラン、なかなか見応えがあります。
それこそ、レストランとしてオープンした頃、
初めて訪れた時のワクワク感を思い出しました。
ちょっと大人っぽい雰囲気で料理を頂き、チーズケーキが美味だった
(味は思い出せませんが、)ことがとても印象に残っています。
ナナカマドの実

9月21日 紅葉には、少々早いです

実は、足繁く日光へ来ていても、東照宮を参拝するのは久し振りです。
前回訪れた時も修復工事中だったので、門前で諦めました。
今回は、平成25年から始めた陽明門の修復が、昨年3月で終了との報道がされましたので、みてみたいというのが目的。
陽明門の正面
門の内側
陽明門の天井絵図 1
陽明門の天井絵図 2
かなり煌びやかに…復元?(昔過ぎて、色鮮やかな頃を覚えていない)されています。
色彩の絢爛豪華さだけではなく、描かれている絵画や彫刻の細やかなこと、
いつまでも見ていたい気持ちにさせられます。
陽明門の天井には、二つの龍が描かれておりました。何故、龍が描かれているのでしょう?
神社仏閣と龍の関係を調べなきゃ…

←三猿
こんなに色鮮やかに生まれ変わっちゃって
かえって、妙に剽軽になってしまったような…
眠り猫→
…あら、小っちゃ過ぎる!
思わず呟いてしまいました。
でも、これって眠っているの?
猿の彫り物(…三猿がやけに有名ですが)ですが、実は、この壁には、16匹もの猿が彫られているのです。
なるほど、母猿と一緒の幼子(母猿の思いが伝わってきます)→幼少期、
まだ一人立ちしていない子供時代→親しい友達が出来、将来を夢見る青年期、
そして何かに失敗したのか、友に慰め励まされているシーン。
恋愛に悩み、ついに結婚。猿たちだって、ひとりでは生きて行けないのです。
ついに妊娠を経て親になっていく…こうして、永遠に命が受け継がれてい。
これらは、猿の一生を描いたものだそうで、私達の一生を、猿に合わせて描いたのでしょう。
シーンを見ながら、しきりに頷いておりました。

三猿は、いわば幼年期。
この時期は影響を受けやすいので、悪いことは見聞きしない悪い言葉を使わない、ということらしいです。

鳴き龍  (撮影禁止でした)
靴を脱いで入ります。ある程度、まとまった人数での入室です。

子供の頃、龍の描かれた天井を拝んで手をパンパンと叩き、ただただ、拍手の音が木霊し、
あぁこれが鳴き龍か〜と思っただけだったと記憶しています。
あれから半世紀、、、今は、案内人がとても流暢に説明をしてくれました。
その案内人が、龍の顔の真下で拍子木を鳴らすと、
あらら凄い!ルルル〜と反響するではないですか(鈴を転がすと表現されますが…)
初めて聴いた龍の音色に、思わず、おお〜、
一体これは何なのだ!!あまりに感激し、思わずお守りを買ってしまいました。


  
こちら、日光で有名な“竜頭の滝”
(左)滝上です。奥の方に、微かに中禅寺湖が見えます。
この下、210mを下って滝壺に落ち、中禅寺湖に注ぎます。
名前の由来は、滝壺で、二股に割れて落ちる様が、龍の角を思わせるとか。

私は、開放感に満ちた滝上が好きなのです。
かつては、この岩の上に降り立つことができたのですよ。
そしてもう一枚(右)は、
源流の方向…実は、湯滝〜湯の湖とつながっております。

こちらは、湯滝。好きな滝のひとつです。
湯の湖から流れ落ち、小さな水流となって戦場ヶ原へ…
このように、間近で勇壮な姿を見ることができます。
マイナスイオンを体一杯で受けとめ、つい空腹に。
待ってましたとばかりに
滝壺の茶屋で、柚子みその焼きだんごを…

何よりなにより…

  

昔から、中禅寺湖に向かう道すがら、必ず外交官ナンバーの自動車に出会ったものでした。
そうなのです。中禅寺湖の南岸には、英国やイタリアの大使館別荘があったのです。
他にも、ベルギーやフランス大使館、多くの外国人別荘が建てられ、国際避暑地として名を馳せたのです。

写真は、旧英国大使館別荘に復元修復を経て、 2016年に記念公園として開放されたものです。
明治維新に大きな影響を与えた英国の外交官のアーネスト・サトウ氏が、この地を愛し山荘を建てたのです。
アーネスト・サトウが、母国の風景を思いおこさせたのでしょうか。
目の前には、中禅寺湖の鏡のように澄んだ、絵に描いたような風景が広がります。
これが、英国大使館として2008年まで活躍し、その後日本に寄贈されました。
近年は、館内で紅茶とスコーンを楽しむことが出来ます。また、イタリア大使別荘記念公園が隣接しています。

中禅寺湖畔に宿をとり、ゆったりとした時間を過ごすことが出来ました。
やはり、何度訪れても、充実した旅になりますね。また来たい〜〜
何度でも来たい〜〜

こちら、ズミの実です。漢字で書くと“酸実”です。
その実が、たいそう酸っぱいので命名されたと聞きました。
春先になると、真っ白〜やや薄ピンク色の5弁の花が咲きます。
バラ科のリンゴ属。リンゴに近縁な野生種らしいです。
花の写真は、2016年の日光シリーズに載せていますね。
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